第5回 1月10日(日) 井原市芳井町

と き:1月10日(日)13:30~17:30

ところ:井原市芳井町「榮庵梅」地域おこし協力隊の家

メイン講師:藤井裕也氏(山村シェアハウス主宰)

ゲスト:三井津好恵氏(あさくちグリーン市場・ヘルパーステーション)

塾生プレゼン

・井関竜平

・矢吹 萌

・鎌田(備中田舎カレッジ)

 

藤井  裕也  ふじいひろや   
活動地域:美作市梶並地域 
現在の所属(役職)  NPO 法人  山村エンタープライズ代表 
 地域での活動
2012年春に美作市地域おこし協力隊として美作市梶並地域へ移住。
梶並地区は、高齢化率6割、空き家は150軒にも及ぶ過疎高齢化集落である。
同2012年に、地域おこし協力隊、移住者が恊働して、地域づくり団体「山村エンタープライズ」を設立。空き家の再生、耕作放棄地の再生、地域資源をいかした仕事の発掘、地域の人材育成に取り組む。2012年10月には、空き家を活用して「山村シェアハウス」を開設し、都会の若者へ田舎への入り口を提供、梶並地区に呼び込む。山村シェアハウスでは、地域の仕事情報を集め(山村ハローワーク)、入居者にも提供してきた。
 また、移住促進のための婚活事業や、地域づくりに取り組む若者に対して地域おこしと田舎の仕事が体験できる「山村ワーキングホリデー」という短期滞在型イベントを毎年開催してきた。2年間に約50名の参加者があり、その参加者の中から移住者やシェアハウスへの入居者がでてきた。
 梶並地区には、空家が多いこともあり、空き家を5軒程かりうけ、コミュニティティスペースとして活用したり、移住者の住宅として貸し出しを行ってきた。家の改修を行う協力体制も構築し、地域の職人や地元の製材所を巻き込み、今後増加する一方の空家の改修を継続してできるように努めた。
 また、シェアハウスの入居者とともに、三椏の和紙づくりや、炭焼き、地域に残る木工轆轤の技術習得、農産物の出荷、地域の特産品であるシキミの出荷等、仕事づくりのトライを重ねてきた。結果として、2年間で約20名の梶並地区への転入者があった。  
 また、地域の人材育成にも取組み、地域の高校へ出向いて授業を定期的におこなってきた。地域の伝統である木工轆轤を体験し、それらを通して地域の林業を取り巻く状況を学んだ り、地域の手仕事を学ぶ授業を行って来た。「みまさか学」という選択制の授業で週2時間実施している。中山間地域を担えるリーダー人材の育成を目指している。 
  ニートや引きこもりと呼ばれている若者達も受け入れ、共に耕作放棄地の再生や空家の改修等を行い、再生に繋げる「人おこし」プロジェクトも行って来た。独居老人のサポートや、地域の仕事を手伝うことで、地域の人材不足や、担い手不足の解消につながっている。
山村シェアハウスでは、地域人材の育成に力を入れており、研修プログラムも行っている。
山村シェアハウスで滞在した若者が他の中山間地域にでていき、各々活動するに至り、中山間地域への人材の供給も担い始めている。